エアロダイナミクスは重要な課題です。 空気抵抗、走行安定性、風切音など、クルマに対して数えきれない影響を与えます。
BMW EfficientDynamics の哲学を貫くためにも、空気抵抗は極めて重要です。 空気抵抗は抵抗係数によって表され、ボディ全体のフォルムが40%、車の下回りが20%、ホイールとホイールアーチに30%。そしてエアインテークなどの開口部に10%という割合で空気抵抗が起こっています。 その中でも、ホイールとホイールアーチ、開口部への対策が重要課題となっていました。
そこで開発されたのが、アクティブ・エア・ストリームを採用したキドニー・グリルです。エンジンやブレーキの冷却のために空気を取り入れる必要がない時には、エア・ベントを備えたラジエーター・グリルを電動で閉じて、エンジン・ルームに流入する空気の量を抑制し空気抵抗を改善します。 さらに、フロント・エプロンのエア・カーテン、フロント・ホイール・アーチ後方のエア・ブリーザーも空気抵抗の軽減に貢献。 また、2アクセル・エア・サスペンションは高速走行時に車高を自動的に10mm下げることで抵抗を抑えます。 これらの工夫によって、空気抵抗はこれまでより最高で約10%抑えることに成功しました。